2020/2/21
身内の方や親しい間柄の人、ビジネスでお世話になっている人が会社を設立したとき「まずはお祝いをしたい」と考えることでしょう。
開業されるご本人にとっての一大イベントですから、お祝いの言葉や贈り物をどのように選べばよいのか悩みますよね。
そこで今回は、会社設立のお祝いにふさわしいメールの文例や、贈り物のマナーについて解説していきます。
会社設立の知らせを受けたら、贈り物と同時にお祝いのメールを送りたいですよね。
歓喜や祝福の気持ちを伝えるためのメッセージですが、相手に失礼のないような文面であることは必須です。
ここでは、最低限守りたいマナーや文例を紹介します。
会社設立のお祝いメールは設立の当日に送るのが望ましいです。
送信が遅れないよう、前もって文章を作成しておくのが良いでしょう。
最近はパソコン宛のメールアドレスを携帯電話に転送設定している方も多いため、深夜の時間帯は避けた方が無難です。
一般的なビジネスメール同様、先方の就業時間内に送るのがマナーとされています。
冠婚葬祭に忌み言葉があるように、会社設立のお祝いメッセージにもタブーの言葉があります。
「赤」をイメージさせる言葉は、火事や赤字を連想させるため避けるべきです。
例えば赤、紅、炎、燃える、焼けるなどが挙げられます。
また、倒れる、傾く、詰まる、つぶれる、落ちる、閉じるなど倒産や経営破綻を連想させる言葉も使わないようにしましょう。
メールの件名が空欄、あるいは「おめでとうございます」のみだとスパムメールと誤解されてしまい、迷惑メール扱いになる可能性があります。
件名には会社設立のお祝いであることが分かるように、「会社名+ご設立のお祝い」とするのがベターです。
メール本文は先方とご自身との関係性によって言い回しを変えると良いです。
≪取引先や目上の人へ≫
株式会社〇〇
代表□□□□様
拝啓
平素よりお引き立てをいただき、厚くお礼申し上げます。
株式会社▲▲、~部の■■■■でございます。
この度はご開業心よりお祝い申し上げます。
謹んで、貴社のご発展と皆様のご健勝を心より祈念いたします。
敬具
≪親しい友人や知人へ≫
□□□□様
拝啓
この度はご開業おめでとうございます。
長年の夢が叶い、この日を迎えられたことを私も心から喜んでおります。
大変な努力による素晴らしい結果ですね。
これからのご発展と成功を心から祈っております。
敬具
お祝いメールと同じように、贈り物を選ぶ際にも注意したいマナーがあります。
ここでは、会社設立のお祝いギフトの基本的なルールや、人気の贈り物を紹介します。
メールの項で先述しましたが、「赤」や「燃えるもの」をイメージさせるものは贈り物としてふさわしくありません。
例えば、真っ赤な花や暖房機器、ライター、灰皿、キャンドルなどが挙げられます。
また、目上の人に贈る場合、マットやスリッパ、カーペットなど踏みつけるものは失礼にあたります。
「死」や「苦」を連想させるもの、例えば櫛や4本、9本の花などはタブーとされています。
会社設立のお祝いでは、たとえ先方が目上の人であっても現金やギフト券などを贈ることがマナー違反にはなりません。
ただし、必ず新札を用意し、紅白の蝶結びの水引と熨斗(のし)の付いた正式なご祝儀袋に入れてください。
表書きには「会社設立御祝」の文字を、筆もしくは筆ペン等の太字マーカーで記します。
文字の太さ、濃さが喜びの度合いを表すため、極端に細い、薄い文字は避けましょう。
金額の相場は先方との関係性によって異なります。
家族や親族の場合は30,000~50,000円、親戚や長年付き合いのある友人の場合は10,000~30,000円、友人や知人の場合は3,000~10,000円、取引先の場合は10,000~50,000円というのが一般的です。
お祝い事の贈り物として定番なのが花ですが、特に人気なのが「胡蝶蘭」です。
胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」という花言葉があるため、会社設立のお祝いギフトとして最適です。
会社設立のお祝いで花を贈るのであれば、花言葉で選ぶのも良いですが、企業のイメージカラーを入れるのもおすすめです。
風水では開運に効果があるとされている観葉植物も好まれます。
手入れが簡単で長く飾って置けることから、先方でも喜ばれるでしょう。
お酒が好きな方であれば日本酒やワインを贈るのも良いです。
「益々繁盛」「千功成」「出世男」など、縁起の良い銘柄も沢山あるため選択肢が多くあります。
実用性が高いことからコーヒーやオレンジジュースなどの飲料やコーヒーメーカー、ドリンクサーバーといったカジュアルギフトも人気です。
会社設立のお祝いは、新しい門出を応援するためだけでなく、今後も良い関係性を維持していきたいという意味合いにも捉えられます。
「親しき中にも礼儀あり」という言葉を忘れず、贈り物やメッセージに心を込めることが大切です。